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吉田尚記のコミパラ!with里崎智也

年間約500冊の漫画を購入する生活を20年以上続ける”マンガマニア”で、「マンガ大賞」の発起人でもあるニッポン放送・吉田尚記アナウンサーと、元千葉ロッテマリーンズのキャッチャーで漫画好きな里崎智也さんが、毎週1冊オススメの漫画を紹介する番組です!この番組を聴けば、アナタもお気に入りの作品に出会えますよ!

漫画家・あらゐけいいち先生が生出演!ガールズ・ラン・コメディ漫画「CITY」! 吉田尚記「子供に見せると、下品ではないのに、ちょっとヤバい思想だけ伝わる(笑)

年間約500冊の漫画を購入する生活を20年以上続ける“マンガマニア”で、“マンガ大賞”の発起人でもあるニッポン放送アナウンサー吉田尚記が毎週1冊オススメの漫画を紹介する「講談社presents 吉田尚記のコミパラ!」

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「今夜もオトパラ!」内では、最終回となる第24回目にご紹介したのは、『モーニング』にて連載中のガールズ・ラン・コメディ漫画『CITY』(著:あらゐけいいち)。

今回は、スペシャルゲストとして、『CITY』の作者・あらゐけいいち先生ご本人が生出演した。あらゐけいいち先生は“大のラジオ好き”ということで――。

吉田:何と、今日!漫画家さんがいらっしゃいました!

里崎:最終回だから!? 凄くないっすか!?

吉田:自己紹介して頂いても良いですか?

あらゐ:講談社『モーニング』で『CITY』を描いておりますあらゐけいいちと申します。

吉田:宜しくお願いします!(拍手)

あらゐ:宜しくお願いします。うわー、凄い緊張しますね、やっぱり。

吉田:無茶苦茶、ラジオがお好きなんですってね?

あらゐ:月曜から日曜まで、ほぼほぼ聴いてます!ラジオのこの局で、この番組があるっていうのを
    12時間だったら12時間で全部……

吉田:時間割りから!?

あらゐ:はい。仕事最中も聴くってくらい。

吉田:漫画家さんですからね。手と目は作品に向いているけれども、耳はラジオを聴いている。
   有難うございます!

あらゐ:とんでもないです!有難うございます!

吉田:このあらゐけいいち先生、噂によると昔、芸人さんだったって本当なんですか?

あらゐ:お手伝いしていたような、そんな感じですけど……。

吉田:でも、お笑いがやっぱりお好きだったりして?

あらゐ:そうですね。もう人並みには。

吉田:あらゐ先生なんですけど、僕、来るって聞いて、実は、ビックリしているのは、
   あらゐ先生が描いている作品、恐らく、僕、全部持っているんですよ。
   超好きなんですよ、実は。

あらゐ:有難うございます!

里崎:今日、最終回に相応しいですね。

吉田:実は、個人的には物凄いテンション上がっていて、あらゐけいいち先生を目の前にして
   言うのも僭越ですけど、色んなギャグ漫画の方がいるんですけど、ズルい手を使わないで、
   笑いを取り続ける、超……、何て言うんだろう、正統派っていうのも変なんですけど、
   フェアプレイのギャグ漫画家さんなんですよ!

里崎:フェアプレイじゃないやつってどんなんですか?

吉田:つまりは、例えば、『モーニング』でいうなら、歴史に残る『GOLDEN LUCKY』っていう
   傑作があるんですよ。榎本俊二さんという漫画家さんの。これは、確かに面白い。
   もう笑いをこんなにもぎ取られることはないと思うんですが。この方の作品は基本的に
   よく人が亡くなりますし、はっきり言うと下ネタがバンバン出てくるわけですよ。
   でも、テンポとかも良いとか、そういうところで本来、笑いが欲しいじゃないですか。

   あらゐ先生、それこそ、『日常』って作品がアニメ化もされた凄い大ヒット作が
   あるんですけど、今回の『CITY』も含めてなんですけど、基本的に下ネタとか
   人が亡くなるとかいうズルい手がほぼほぼゼロなんですよ!

里崎:えーー!!

現在、『モーニング』に連載中の『CITY』を始め、過去に連載していた『日常』など、あらゐけいいち先生の作品は、“下ネタ”や“人の死”といった笑いが極端に少ない。

その理由について、吉田アナウンサーがあらゐけいいち先生本人に尋ねる。

吉田:常に間と絵の面白みだけで、あと、もちろん言葉の面白さとかで笑いを本当に取ってくれる
   凄く珍しいギャグ漫画家さん。

あらゐ:凄い照れますね。あんまり意識はしてないですけど。

吉田:え!? そうなんですか!?

あらゐ:いや、してるか。してるかもしれないです。

吉田:やっぱり、どうしたって、ギャグ漫画で小学生を笑わそうと思ったら、「わーい」って
   下ネタ言ったりしておけば、笑いが取れちゃうところを決してそれを、あらゐ先生は、
   少なくともチラリと出たとしても、匂いどまりで、モロでは絶対描かない。

あらゐ:そうですね。でも、やっぱりあんまり意識してないかもしれないですね。

吉田:それって、連載も今もこれ『モーニング』でもやってますし、
   あと僕、『月刊ニュータイプ』っていうアニメ雑誌の中に凄いシュールな漫画を
   描いているんですよ。シュールなんだけど必ず笑えるっていう凄い不思議な作品を
   描いてらっしゃるんですけど、それも量産するとなったら、やっぱり漫画家さんはそっちに
   行きたくなるんじゃないかと思うのに、何で行かないのかなって、今日いらっしゃるんで
   直接、訊けるなと思ってて。

あらゐ:何ですかね。あんまり自分の絵柄に向いてないからかなとはちょっと思ってたりは。

吉田:ちょっとね、可愛らしいというか。

里崎:可愛らしいですよ!

吉田:可愛らしくて凄くのどかな雰囲気が出てくるタイプの絵を……。
   それも難しいはずなんですよ。ギャグ漫画って、例えば、楳図かずおさんとか
   いるじゃないですか。ホラー漫画を描ける人は、ギャグ漫画を描けるって昔から
   言われている。これは両方とも人の想像を超えていけるから。そのときにおどろおどろしい
   雰囲気だったらホラー。何かバカバカしい雰囲気だったらギャグになるって
   言われているんですけど。あらゐ先生がホラー描くところは、多分、この絵でホラーって
   まず、あんまり……。

あらゐ:そうですね。

里崎:ちょっとないですね。ちょっと何か温かい感じがしますもんね。

吉田:全力ほのぼのなのに、ちゃんと笑えるんですよ。これが他の人たちが絶対出来ない芸だなと
   思っていて。

あらゐ:そうですか。有難うございます!

吉田:(絵柄に合わないという)その理由くらいなんですか? 下ネタ描いてないとかって。

あらゐ:どうだろう? どっかで、もしかしたら描いているかもしれないですけど……。
    そうですね。あんまり絵柄に合ってないなとは思ってはいましたけど。

吉田:僕、もっと深淵なことを考えている作家さんだと思ってたんですけど(笑)
   意外に自然にやったらこうなってたっていう。

あらゐ:そうですね。基本、感覚で描いてるんで、あんまり意識はしてない(笑)

吉田:だから、今回も『CITY』っていう漫画が、タイトルはシンプルなんですけど、出てくる
   シチュエーションの、要は、何かちょっと破天荒な女の子がいて、でも、
   別に、スーパーマンとかではないんですけど、町の中の、物凄く、
   「今、こんなご町内ないだろ!」みたいなのどかなご町内でギャグが展開していくっていう。
   いわば、『サザエさん』みたいな世界観なんだけど、その『サザエさん』の世界観に
   爆笑を社会風刺とかを入れずに発生させるんですよ。社会風刺もそういえば、
   禁じ手だと思うんですよ。5年後行ったら分かんなくなっちゃたりするところが。
   だから、10年後でも絶対分かるギャグを、ずっと普遍的なギャグを描き続けてる。

あらゐ:マジですか!? 

吉田:そうですよね?

あらゐ:どうだろう? そこも意識はしてないですけど。いや、有難いです。言われると。

吉田:天然だ!

あらゐ:そうかな? そうなんですかね?

吉田:あれーー? 俺、勝手に思い入れているのかな? 

里崎:自然に出来ているから凄いですよね? 逆に言ったら。

吉田:そうなんですよ! あれが一番凄いんじゃないかと思ってて。ただ、一つ気になるのは、
   『モーニング』に載っているんですよ。『モーニング』って、それこそ、
   社会を切り取るみたいな雰囲気が。
   『課長 島耕作』を初めて生み出した、サラリーマンが漫画になることを発見した雑誌ですよ。
   あんな批評性の高い雑誌があらゐ先生に連載を任せている理由っていうのは、これ、
   自分から持ち込んだりしたんですか? じゃないんですか。スカウトみたいなのがあったんですか?

あらゐ:随分前から編集さんとは親しくして頂いていたんで、その流れでっていう。
    あと、ずっと『モーニング』が好きだったんで。ちょっと嬉しかったんですけど。

吉田:っていうことは、まとめて言うと、これに関しても、あくまで何となくってことなんですか?

あらゐ:そうですね。割合は強いですね。

吉田:どうしましょうか……?

あらゐ:ヤバいですね。すみません!

吉田:今まで、この『コミパラ!』ってコーナーって、基本的に僕が勝手な思い入れを
   「この作品は、ここからの引用にあるに違いない」みたいな……

里崎:あれ? もしかして思い込みだけだったんじゃないんですか?

吉田:いや、いや。待って、待って、待って。読者の方が作者の想像を超えることが
   あるというのを証明し続けているコーナーだと、僕は勝手に言わせて頂きたい。
   だって、ご自分で下ネタがないことに気付いてなかった訳ですもんね?

あらゐ:いや、それは気付いてはいたんですけど。それで、『日常』の9巻辺りで
    一回やったんですよ。あまりにも下ネタやらないっていうんで、一回やろうと思って
    やったんですけど、「これ、向いてないな」と思って、止めました。

吉田:そこから撤退したんですね。

あらゐ:そうです。撤退しました

吉田:それで今のスタイルになって、その『CITY』は何か、分かんないですけど、
   あらゐ先生だけが感じるギャグのエッセンスみたいなのが本当に研ぎ澄まされていて、
   多分、冷静に言って、無駄がなく、今そういうギャグ漫画で一番評価高いの
   『よつばと!』って漫画なんですけど、僕、『よつばと!』に匹敵する恐ろしさがある漫画だと
   個人的には思っているという。

あらゐ:恐い、恐い、恐い……。

「子供に見せると、下品ではないのに、ちょっとヤバい思想だけ伝わる」と評しながらも、吉田アナウンサーが娘への推薦図書にしているという『モーニング』にて連載中の、ガールズ・ラン・コメディ漫画「CITY」(著:あらゐけいいち)は、第1巻が絶賛発売中となっている。さらに、2巻は来月発売予定となっているので、あらゐけいいちワールドにハマるなら今かもしれない!

 

【お知らせ】

「今夜もオトパラ!」内での「吉田尚記のコミパラ!」は今回で一旦、最終回となりましたが、この「吉田尚記のコミパラ!」というコーナーは、4月以降も継続が決定いたしました!

4月5日(水)から、
毎週水曜日 21時30分~40分となります。
※野球中継延長の場合、番組が休止となる場合がございます。ご了承ください。

4月からも引き続き、毎週、吉田アナウンサーと里崎智也さんが色んな漫画を紹介していきます!
お楽しみに!

【1週間限定】radiko タイムフリー

吉田尚記のコミパラ! | ニッポン放送 | 2017年3月24日(金)

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