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広瀬すず、山﨑賢人・・・旬の若手キャストで奇跡の実写化が実現した『四月は君の嘘』

青春、音楽、恋。フレッシュで切ないラブストーリーが誕生!

 

母の死をきっかけにピアノが弾けなくなってしまった天才少年ピアニストの有馬公生は、高校二年生。ある日、幼馴染の澤部椿と渡亮太に誘われ、宮園かをりという少女と出会う。

かをりはバイオリニストで、天真爛漫な性格の持ち主。彼女からピアノ伴奏を頼まれたことから、再びピアノと、そして母との思い出と向き合う公生。演奏を通じて母との別れ以来止まっていた時間が動き出したかのようだった。

自由で情感豊かな演奏を披露するかをりに、公生は次第に思いを寄せるように。演奏を通じて幸せな時間を共有する二人だったが、実はかをりは、ある秘密を抱えていた…。

 

原作は「月刊少年マガジン」で連載され、コミックの売り上げは累計500万部を突破。「第37回講談社漫画賞」に輝いた、新川直司によるベストセラー漫画。2014年にはフジテレビのノイタミナ枠でアニメ化、さらに小説を発売とメディアミックス展開をみせるなか、ついに実写映画化となりました。

個性派バイオリニスト・宮園かをりを演じるのは、『海街diary』で脚光を浴び『ちはやふる-上の句・下の句-』を大ヒットに導いた広瀬すず。かをりに惹かれていく天才ピアニスト・有馬公生役は、青春ラブストーリー作品には欠かせない存在となった山崎賢人。

ともに漫画原作の映画は経験豊富な二人。本作ではどんな魅力が炸裂するのか、期待ですね。

 

また澤部椿にE-girlsでの活動のみならず女優としても躍進中の石井杏奈、サッカー少年・渡亮太に中川大志と、今をトキメクキャストが結集。さらに公生の母役を檀れい、叔母役に板谷由夏、ほか甲本雅裕、本田博太郎と大人キャストも充実。高校生のピアニストとバイオリニストが互いの才能に共鳴し合い成長する姿を、切なくも美しく描いています。

泣ける、泣けると言うけれど…。

 

本作をドラマティックに盛り上げるのは、主人公たちが奏でるクラシック音楽。…となると、当然、演じる俳優さんたちも楽器の演奏シーンが重要になってくるワケで。

広瀬すずさんも山崎賢人さんも、今作でそれぞれの担当楽器に初挑戦。クランクインの半年前から練習を始めたとか。広瀬さんのバイオリンはダイナミックに、山崎さんのピアノは繊細かつ正確に。演奏スタイルだけでなく、人物たちの揺れ動く感情が旋律とシンクロするように表現されていて、思わず見入ってしまいます。

原作での演奏シーンは本当に音が聞こえてきそうな臨場感がありましたが、映画においても二人の演奏シーンは『君嘘』の代表的な名シーンとなることでしょう。

 

“泣けるラブストーリー”なんて言われると、私なんかは天邪鬼なモノで…。「絶対泣くもんか!!!」と、気合十分にスクリーンに挑んでしまいます。しかし、結果は…。ハァ〜、ボロ泣きでした。しかも原作を読んで、展開を知ってるにもかかわらず。

何がそんなに私の涙腺をモロくしたのか、その理由を考えてみると。この作品が持つ、人を愛するコトの素晴らしさや大切さが琴線に触れた時に涙が溢れてきたのではないかなぁ〜と思います。

漫画、アニメ、小説、そして映画。表現の世界においてはいろんなアプローチの方法があるけれど、観終わった後、温かな感動が去来することは共通項。そこはやはり、キャスト陣のピュアなきらめきと、青春ラブストーリーを長年手がけている新城毅彦監督の手腕の賜物なのでしょうね。

「君嘘」ファンなら、やっぱり押さえておいておきたい一作です。

【文:八雲ふみね】

 

2016年9月10日から全国東宝系にて公開
監督:新城毅彦
出演:広瀬すず、山﨑賢人、石井杏奈、中川大志、板谷由夏ほか
©2016フジテレビジョン 講談社 東宝 ©新川直司/講談社
公式サイトURL:http://kimiuso-movie.jp/

 

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