年間約500冊の漫画を購入する生活を20年以上続ける“マンガマニア”で、“マンガ大賞”の発起人でもあるニッポン放送アナウンサー吉田尚記と球界きっての“漫画好き” 里崎智也さんが毎週1冊オススメの漫画を紹介する「講談社presents 吉田尚記のコミパラ!with 里崎智也」
第3回目にご紹介したのは、『イブニング』で好評連載中の『世界で一番、俺が〇〇』(著:水城せとな)!
水城せとな先生といえば、嵐の松本潤さんや石原さとみさん出演でTVドラマ化された『失恋ショコラティエ』や真木よう子さん主演で映画化された『脳内ポイズンベリー』など、数々の有名作品を世に送り出している今、ノリに乗っている漫画家の1人。
そんな水城せとな先生の作品の特徴を吉田アナウンサーは―……
吉田:はっきり言いましょう!水城せとな先生の作品は、最高に人が悪いです!
もちろん、読んでて嫌な気分になるとかはないですけど、キャラクターが出てきて、
そのキャラクターの行動を見ると、「うーわー…」って思うようなー…
里崎:でも、いそうじゃないですか!
吉田:いや、そうなんですよ。
だから、そういうのって普通、綺麗なところだけ扱いたいタイプの人たちは描かないじゃないですか!
それをもう、水城せとな先生はドカンと描くんで、「うーわー…」って思って、
「先、気になるぅ」って言って、読んじゃう。
そんな“最高に人が悪い”作品で人々を魅了してきた水城せとな先生だが、実は、今回の『世界で一番、俺が〇〇』が青年誌初連載となる。
これまた、『イブニング』らしい攻めた人選と言えるのかもしれないが、気になるのは、その内容である。
吉田:どちらかというと、女性のヤバいことを描くことが多かった水城先生が今回、
『世界で一番、俺が〇〇』。
“〇〇”の部分が重要です!
里崎:何ですか?
吉田:世界で一番、〇〇な人は、何かが起きるっていうタイプの漫画なんですけど。
一応、色んなことを(〇〇に)入れて考えて良いと思うんですけど、
世界で一番、不幸な人は誰だ?っていう――。
里崎:何かまた斬新なー…
吉田:そうなんですよ。その辺が水城せとな先生っぽい設定なんですけど。
『世界で一番、俺が〇〇』の主人公は、“頭”、“ルックス”、“ハート”とそれぞれに良いところを持つ柊吾、アッシュ、たろちゃんという幼なじみの男子3人組。
そんな3人の前に“エージェント773号”を名乗る謎の美少女が現れるところから物語が展開していく。
吉田:主人公、男3人出てくるんですよ。男3人が出てきて、そこに謎の少女が現れる。
この謎の少女がこの男3人に変わったゲームを持ち掛けるんですよ。
これから、300日後に、この3人の中で一番不幸だった人の願いを聞いて、叶えてくれる。
現在、第1巻が絶賛発売中で、4月21日には第2巻が発売されるのだが、吉田アナウンサーは、早速、ハマってしまったようで――。
吉田:4月21日に今度2巻が出るんですけども、1巻の段階でもうねー…、
最後、願いが叶うと言っているんだけど……みたいなところもね。
例えば、願いが叶うとしても、「死んじゃった家族を生き返らせたい!」とか出てくるわけですよ。
でも、その言い方が正確じゃないとちゃんと叶わないらしい。
ちなみに、吉田アナウンサーの心を鷲掴みにしたセリフがあるらしく――。
吉田:出てくるセリフで俺が一番グッと来たのが、
「我々は色んな地獄が見たいんです」ってその(謎の)少女が言うんです。
最後に吉田アナウンサーは、『世界で一番、俺が〇〇』について、このように語っている。
吉田:本当に、人のことを良い意味で冷徹に見ている人の実験が詰まりに詰まった作品。
これだけど、結末が凄く気になる!
吉田アナウンサーと里崎智也さんが『世界で一番、俺が〇〇』を紹介している模様は、こちらから聴くことが出来る!
『イブニング』で好評連載中の漫画『世界で一番、俺が〇〇』(著:水城せとな)は、2017年4月21日に第2巻が発売!