ニッポン放送アナウンサー吉田尚記をアイコンとしたカルチャーサイトyoppy Powered by ニッポン放送

MENU
本格雑談 くちをひらく

アナウンサー・吉田尚記と声優・中村繪里子の”雑談イベント”を開催!その名も 「本格雑談 くちをひらく」!とにかく口を開かずにはいられない二人が、ゲストを交えて、どこに向かうかわからない、どう転ぶかわからない、神変出没の本格雑談を繰り広げます!

もしも言葉がなくて身振りだけだったら、人間は嘘をつけない?

【「本格雑談 くちをひらく」第2回 ライブレポート⑥】

アナウンサー・吉田尚記と声優・中村繪里子。とにかく口を開かずにいられない、2人がゲストを交え本気の雑談をお送りするトークライブ「本格雑談 くちをひらく」。大好評につき、第2回が開催されました。第2回のゲストは、東京大学教授で『言葉はなぜ生まれたのか』の著者「岡ノ谷一夫」!

thum10

2016年12月5日、ニッポン放送イマジンスタジオにて、吉田尚記&中村繪里子によるトークライブ「本格雑談 くちをひらく」が再び開催されました。

今回のゲストは東京大学教授で『言葉はなぜ生まれたのか』の著者「岡ノ谷一夫」。

休むことなくしゃべり続けた3人の雑談は、いよいよ佳境へ……

 

thum12

吉田:言葉が無かったら、人間は嘘は身振りだけでついたりしませんか?言葉だと嘘はつけるじゃない?

岡ノ谷:身振りでは嘘付けないんじゃないかな。というのは、『部屋とYシャツと私』っていう歌があってさ。

中村:ありますね~。

岡ノ谷:はい、中村さん、どうぞ!

中村:えっえっ!?「♪部屋とYシャツと~」

岡ノ谷:違う違う!「♪あなたは嘘つくとき右の眉が上~がる」

中村:ちょっと知らない歌でした!

吉田:いやいやいや…

岡ノ谷:ということでね。言葉が嘘を作ったんですよ。身振りだけでは嘘は伝わらない。

吉田:あのー、それで言うと、言葉が嘘を付けるのに進歩しているのは、体から発する信号が嘘を付けないからだっていう。

岡ノ谷:そうです、そうです。

中村:あっ、その体験あります!

吉田:というと…?

中村:子供の時に暇だなーと思って自転車をこいでる時にね、遊びをしようと思ったんですよ。自分一人でできる遊び何かなーと思って、「そうだ!体と心バランスチェック!」って言って。

吉田:はぁ!?

中村:楽しいことを思い浮かべるといつのまにか笑顔になってるんですよ、自分が。

吉田:それはわかります。

中村:じゃあこれで、悲しいことを思い浮かべようと。「家に帰ったらお母さんが死んでる!」って思った瞬間、凄く悲しくなるんですよ。そうすると頑張って筋肉を笑顔にしていたはずなのに、顔が言うこときかなくなるんですね。で、どんどん悲しくなってきて「あっいけないいけない!」と思うから、楽しいことを思い浮かべようと思って「やっぱお母さんが生き返った!」って思うと、さっきまで若干泣いてたのに、顔は笑顔になれるんですよ。

岡ノ谷:逆に、割り箸を横にくわえるとね、楽しい気持ちになります。

中村:(ストローを横に口にくわえる)

吉田:確かにこの状態で葬式にいられたら、お前は帰れー!ってなりますね。

岡ノ谷:で、縦にくわえると悲しい顔に…

中村:(ストローを垂直にくわえようとする)

吉田:無理です!

岡ノ谷:そうじゃなくて!

中村:ああ、こうか!(ストローを正面に突き出すようにくわえる)

岡ノ谷:そうです、そうです。悲しくなってきたでしょ?

吉田:その状態で楽しい状態になれます?

岡ノ谷:難しいでしょ、ほら、悲しい顔になってきた。困り顔になってきたでしょ。

中村:そうですよ、悲しいんじゃないんです。困ってるんです。

岡ノ谷:あーそうか、困ってるのか。

中村:ポジティブかネガティブかって言ったら、ポジティブな表情の時にはポジティブな気持ちになるし、ネガティブな表情すると、どんなに嬉しいことがあっても気持ちは落ち込む。

岡ノ谷:それは20世紀初頭にジェームス先生とランゲ先生が言った、ジェームス-ランゲ説といいます。

中村:じゃああたしが自転車で発見したヤツじゃないんだ。

岡ノ谷:そうですね、ずっと前にあります。

中村:ずっと前にあったんだ。そうか、第一発見者じゃないのか。

岡ノ谷:130年くらい前にからあります。

中村:そっかーちょっと遅かったー。

—————————————————————————————
表情と感情、言葉と嘘…学者・岡ノ谷一夫さんの下、実践を交えながら学んでいく…。
—————————————————————————————

吉田:表情と感情は連動する事はわかりましたが、必ずしも感情と言葉は同じではないですよね。感情なんかなくても言葉は書けるというか。

中村:怒りの文章を書く時に、怒る必要は無いということですか?

吉田:怒ったフリで文章は書ける気がする。けど怒った時に書いて、止めよう!と思ってtwitter消したりしますよね。

中村:あぁー、わかります、わかります。

吉田:いかん!いかん!と思って。

中村:とても冷たい文章になるんですよね。

吉田;これ誰がどう見てもイラッってしてるのわかるなっていう文章に。

岡ノ谷:ただね、私たちは文字だけで見ると、ネガティブに解釈しやすいんですよ。危険な方に賭けて解釈しておいた方が、ダメージが少ないですからね。

吉田:確かに『(笑)』ってその発明だよね!

岡ノ谷:『(笑)』ってその発明なんだけど、『(笑)』自体が今や文字化してますから。

中村:そう、ラジオとかでメール頂いた時に『(笑)』から派生した『w』をたくさん付けると、ホントイラッっとするんですよ。
「いつも楽しく番組聴いてますwww」なんで笑っとんじゃい!みたいなー。

岡ノ谷:俺はさー、対談の文字を起こされるときに『(笑)』って全部切るの。俺は笑ってねーぞとか言って。

中村:ヘラヘラしてるように。

岡ノ谷:そうそうそう!

吉田:でも怒ってもいないわけですよね?

岡ノ谷:怒ってはないけどさ、でもなんか『(笑)』って、そういう笑いじゃないもん。

吉田:例えば「来週お邪魔できなくなりました。」って書いてあるのを見ると、あー、もしかして怒ってるのかなって思うけど、
「来週お邪魔できなくなりました(笑)」って書いてあるのを見ると、なんで笑ってんだ!と思いますね。

中村:それは関係性にもよりますよね。理解してくれる関係性か、言っても大丈夫な関係性か…

吉田:なんかそれほど重大じゃないですよって伝えるために、『(笑)』とか『w』とか付けちゃうことはあり得るかな。

中村:吉田さんが飲み会に初めて誘ってくださったときに、メールに全部『w』とかが付いてて。
「今どこどこです!」って言ったら、「お気をつけてww」ってきたんです。この人、なんか笑ってるけど、なんで!?ってなりました。

吉田:「お気をつけて」だけ来た瞬間に、イヤミにとる人もいる可能性があるじゃないですか。それを避けるためですよ。

岡ノ谷:緊張してたんだろうね。

吉田:まあ一応気使ってたんですよ。「気を使ってた」って過去形で言っちゃいましたけど。

中村:でも今は『w』とかが付いてても全然気にならないんですよ。また笑ってんな、吉田さん。ヘラヘラしてんなって思えるし、こういうことも言えるじゃないですか。でも最初はなんで『w』付けてくるんだろうーって不思議でした。

岡ノ谷:だけど、そのように使い続けることによって、結局意味をなさなくなってきますよね。かえって逆の意味になっちゃう可能性もありますから、皆さんメールは気を付けてください。

吉田:テキストベースだと感情としてネガティブにとりやすいから、直接会って話した方が良い、というのはありますね。たぶん、このイベントも記事化とかすると思うんですけど、記事化するの難しいと思いますよ。

中村:『(笑)』使うのNGですもんね。
何個の(笑)や『ww』を駆使しても表現できないほどの、盛り上がりを見せる『本格雑談』。そしてイベント終盤、唐突に中村繪里子が吉田尚記に切り込みます…

<<ライブレポート⑤はこちら ライブレポート⑦はこちら>>